さくらニュース 15年 7月号 ノーベル賞

2016年10月12日 / さくらニュース

ノーベル賞と日本人

 

昨年、青色ダイオードの発明で日本人の赤崎教授・天野教授・中村教授の3人がノーベル賞を受賞しました。これで日本人の化学・物理学賞関係の受賞者が19人になりました。アジアで化学物理学賞(文学・平和を除外)を受賞したのは日本人だけです。GDPではすでに2位になり大きく発展した中国や家電製品などで日本を追い抜いた感のある韓国ではまだ一人も受賞者を輩出していません。昨年3人の受賞が決まった当時、中国・韓国の両国の国民はNETで「ノーベル賞のことで日本に負けているのは悔しい」「真似ばかりしているから受賞は無理」など残念がっていました。また、彼ら自身の自虐的な意見が多く流れていました。産業製品で中韓の多くの商品が量的には日本製品を凌駕しており、特に中国国民は世界の工場と呼ばれるまでになっているから悔しいのでしょう。ではなぜ、それだけ工業力のある中韓両国は化学物理学賞を受賞していないのでしょうか。多くのマスメディアなどがその理由を次のように伝えています。
・中韓両国は短期間に経済成長を達成させようとするので基礎研究など成果が出るまで長時間かかる分野に投資はできないし、しない。
・家電などは日本のような先進国から専門家を招いて作らせるほうが短時間で結果がでるし経済的にも儲かる。
・また、ノーベル賞は対象になる研究を長期間にわたり徹底的に調査し間違いのない成果を受賞対象にしています。
ですから、その研究成果が出てから受賞までが十数年などという長期になります。よって中韓が経済成長した時期には基礎研究は発展していないということ が考えられます。このように今まで日本は中韓両国にノーベル賞獲得競争にアドバンテージをとってきましたが、「失われた20年」という言葉のようにバブル崩壊の時代あたりから短期間 に成果の出ない基礎研究は教育機関や企業も人・物・金の投資が激減していると言われておりますが、国が今後も化学物理分野に集中投資して継続的にノーベル賞を獲得するような政策 をとって欲しいと思います。こうしたことを個人の人生にあてはめて考えると以下のようなことが言えるのではないかと思います。
○多くのノーベル賞受賞者が言っていますが、自分の好きなことを見つけその研究に没頭する。つまり、自分のライフワーク的な仕事を見つけることが重要。
○長い時間をかけ価値あるテーマを継続して追いかける。中国のオーナー社長たちは儲かるビジネスがあると全く業種が違う分野でもすぐに進出することが多いと言われています。
○テーマが見つかったら、そのことに時間・お金・人脈など個人でも集中的に投資すること。