さくらニュース 17年 8月号 作業と仕事

2017年8月9日 / さくらニュース

作業と仕事の違い

作業と仕事の違いは何でしょうか。辞書で調べると特に両者の区別をせず作業は仕事の一部となっています。そこで、筆者は以下のように定義づけたいと思います。つまり、作業は言われたことをそのまま行うことです。仕事とは言われたことをそのままやるのではなく、自分なりの工夫をして効果を出すこと。より良い方法や快適な環境を作る。やる気の出る環境を作り、考え実行することと定義したいと思います。例えば、配送の仕事であれば、ただ単に与えられた荷物を書かれている住所に届けることは作業です。仕事とは、どのように回れば効率がいいかを考えることであり、不在が多ければその問題の解決策を考えることだと思います。他にも駐車違反にならないようにするためにはどうするか。荷物を損傷しない運び方を考えることも同様でしょう。事務関連の仕事ならPCのインプットミスを少なくするにはどうしたらよいか。自分のミスだけではなく、他部門や他者がインプットするミスもなくすように考えること。事務の効率化のためにITをどのように活用化すればいいのかを考えることなども重要だと思います。具体例でいえば店頭販売においてJR東日本の大宮駅のパートの駅弁販売員が販売方法の工夫をして成果を上げ正社員になり、その後に営業所長になった事例もあります。ソフトバンクの孫正義社長は「脳みそ筋肉説」ということを言っています。

つまり、筋肉は鍛えれば鍛えるほど強くなる。とにかく考えなさい。そうすれば頭もよくなります。考えれば考えるほど頭はよくなります。ということです。また、筋肉は使わなければ弱っていきます。頭も使わなければ悪くなるということです。これは現場の人だけではなく、幹部やリーダー的立場にいる人も同じです。やる気のない部門のリーダーなら、どうしたらやる気ある雰囲気や仕組みを作れるのかを考えること。そのためにはモチベーションの理論を学ぶことも重要です。部下の意見を聞いてみる。これらのことはただ単に目の前の作業や仕事を自分一人で考えても意味は薄いでしょう。本を読んでみる。ビジネスセミナーを受講してみる。例えば、自社で利用している優秀と思われる仕入先の販売店の会議をオブザーブ(見学)させてもらう。また、感動したビジネス書の著者に実際に会ってみるなどのこともいい方法です。「そんなことできるの?」という疑問を持っておられる方は考え方のブレークスルー(問題突破)のいいチャンスなので試してみるといいと思います。このようなことは一回試してみてダメだった。ということではなく、何回かチャレンジしてみましょう。