「2018年02月9日」の記事

さくらニュース 18年 2月号 自分を逆境の中に 

2018年2月9日 / さくらニュース

やらざるを得ない環境に自分を追い込む

前にお伝えした筆者がサラリーマン時代ベトナムで、米軍を相手にしたビジネス経験を述べます。
会社のベトナム赴任選考試験が主に英会話能力だったので、ある程度の英会話能力は持っていました。それは日本で1年間英会話学校に通っていたからです。しかしながら、その程度の英会話力では、アメリカ人にはまだまだ通じませんでした。当時の筆者の仕事はコピー機のサービスエンジニア。お客様は米軍で、仕事は故障修理。訪問時に故障の現象が起こっていればいいのです。しかし、英会話能力が低いと困るのは、たまに起こる故障です。故障の現象がどのような故障なのかお客様の英語を良く聞き取らないと仕事になりません。それだけではなく、お客様とのコミュニケーションはとても重要です。それで、ベトナム赴任中も英会話の勉強をしました。日本で英会話学校に通っていた時以上に勉強しました。仕事から寮に帰ったあとの夜、個人で英語のテキストで勉強、昼は昼で仕事中にアメリカ人との仕事の会話の中でも実践勉強しました。それは日本国内で勉強した英会話の100倍位の勉強量だったと思います。
この二つの勉強は本当に役立ちました。これは「やらざるを得ない」環境だったから頑張れたと思います。このように自分をやらざるを得ない環境に追い込むことは自分を大きく成長させるポイントではないかと思います。この英会話の勉強以外の事例でいいと思うのは次のような事例です。筆者のその後のキャリアは営業が中心でした。その環境の中、30歳前後の時、今後の立ち位置を考えると、その半期(6か月)以後でどうしても通常実績の130%ほどの実績を残さなければならないと考えました。そうしないとサラリーマン人生で悔いを残すと思ったのです。そこで筆者のいた営業所のキックオフイベントがあったとき舞台に上がり、100人ぐらいの社員の前で次のように大きな声で宣言しました。「私はこの半期私に期待されている目標数字の130%を必ずやります。皆さんこの半期の私の実績に注目していてください」と。筆者は大見得を切ったのです。筆者の当時の仕事は新規開拓営業でした。宣言通りの実績を残せるような根拠があるわけもないのに、このような宣言をしたのです。
皆さんにご理解いただけると思うのですが、大変なことを皆の前で宣言したわけです。そしてその半期宣言通りの結果を出しました。この半期は通常の150%ぐらいの努力をしました。以上二つの事例は「自分をやらざるを得ない環境に追い込んだから達成できた」と思うのです。