さくらニュース 21年 3月号 生きがい
2021年3月31日 / さくらニュース
生きがい「ikigai」
2020-10-11NHKBSのクールジャパンという番組で世界に誇る日本の発明という中の一つに「生きがい」と言うものがありました。実は海外のほとんどの国には生きがいと言う言葉、概念がないのだそうです。そもそも「ikigai」という言葉が世界に広く知られるようになったきっかけは、一冊の本でした。スペイン人のFrancescMiralles氏とHéctor Garcia氏(2004年より日本在住)が共著し、2016年春に出版された「ikigai」という本があるのです。欧州では早い段階で翻訳もされ、その斬新な内容が話題を呼び、英語版が発売されてから世界中でベストセラーになったそうです。著者によれば「ikigai」とは「あなたが好きなこと」「社会が必要としていること」「報酬を受けられること」「あなたが得意なこと」が重なり合った中心に「生きがい」があると説いています。この部分は日本の「生きがい」の概念とはちょっと解釈が違うようですが、これを機会に自分の生きがいを考えてみませんか。本には報酬を受けられることとありますが、スーパーボランティアで有名な尾畠春夫さんは報酬なしのボランティアをし、それを生きがいとしておられます。現在仕事をしている人はその仕事が生きがいのある仕事ならより生きる喜びがあるに違いありません。その生きがいがあれば生きていることに大きな充実感があるでしょうし、毎日の生活に張りが出てくると思います。
筆者はサラリーマン時代も独立後も仕事にいきがを持っていました。サラリーマン時代は営業と営業マネージメントが主な仕事でした。営業の仕事はいかにお客様に満足していただくか営業手法に工夫を凝らしまた。自筆の手紙やハガキでお客様にアプローチする独自と言えるような方法で営業をし、それで売り上げを伸ばすことが効果的だったので生きがいを持てたと思います。営業マネージメントが主な仕事の時は自分自身の部下や特約店の営業マンなど約30人ほどのグループを率いていました。その時代は、グループ全体のやる気ある雰囲気や勢いを作ることにエネルギーを費やしました。グループメンバーが相互に競争意識をもつような環境や、営業能力の育成をはかる研修などに力をいれました。その結果やプロセスに「生きがい」を感じたのでした。一般的にはどうしたら「生きがい」を感じられるような仕事ができるというと、とにかく仕事に夢中になる、本気になるかということだと筆者は思います。まだ仕事に「生きがい」を感じていない人は本気になって仕事をしていないと思うのです。是非一度本気になって夢中になって仕事をしてみていただきたい。すると世界が変わってきます。自分が変わってきます。そうしたら「生きがい」がもてます。