さくらニュース 17年 10月号 話の聞き方
2017年10月11日 / さくらニュース
新手法 話の聞き方
多くの方はご存知だと思いますが「話し上手は聞き上手」だと言います。つまりコミュニケーション能力は聞き上手だと言ってもいいくらいなのです。この能力は自分が幸福になるために、あらゆる人にとって重要な能力と言っていいと思います。よって改めて解説したいと思います。自分を魅力的にするために身に着けていただきたい能力です。聞き方には色々あります。五感で「聞く力」をもつことです。以下にその方法を具体的に説明します。
1.「目で聞く」相手の目をおだやかに見つめながら真剣に聞く。ただ、会話中にずーっと相手の目を見つめるのは実際にやってみると、かなり辛いというか、お互いにしっくりこないという感じになります。したがってで時々相手の目を見て別な方向を見るということにしましょう。まあ、目を見ている時間は30%ぐらいでいいと思います。
2.「耳で聞く」言葉に含まれる調子や強さを感じ、相手の訴えたい気持ちをくみとる。相手が「はい」または「いいえ」あるいは「頑張ります」という答えにもその語調をとらえて本音は違うのかな、と感じ取ることです。
3.「表情で聞く」相手の喜怒哀楽の感情に応えてあげる。相手にリラックスしてもらい本音を聞くためには基本的には笑顔がいいでしょう。ただ、悲しむような話題には共感するような表情で。
4.「口で聞く」あいづちを打ったり、大事な言葉はこちらも復唱して、話をはずませてあげる。この復唱例は「そのような辛いことを経験しておられるのですね」また、質問も重要です。相手が「はい」「いいえ」で答える特定質問ではなく、自由に答えるように仕向ける自由質問を多用するといいでしょう。例「今の仕事についてご自分ではどのように思っておられますか」「そのような考え方はどうして生まれたのでしょうか」
5.「手で聞く」「態度で聞く」まず、メモをとる。メモを取っていると相手は自分の話が重要視されていると感じ満足します。他に身振り手ぶりで興味を表現する。
以上のようなことに注意して相手の話を聞くようにしてみていただきたいと思います。
しかしながら、実際に行ってみると簡単ではなく、最初はきっと自己評価でも50点以下の出来になると思います。ただ、慣れてくると80%ぐらいはできるようになるでしょう。ただし、その対話を長く行うとかなりの疲労を感じるようになります。そのぐらい他者の話を真剣に聞くのはエネルギーを使いますが、人間関係に非常に大切なことなので是非身に着けたいものです。