さくらニュース 16年 2月号  とにかくやってみよう

2016年10月13日 / さくらニュース

やってみることが重要

 
何か新しいことを始める際になかなかスタート しない人がいます。始める前にいろいろ考えすぎてスタートできないのです。こんなことしたらお客様はから嫌われてしまうのではないだろうか?下品に感じられるのでは?など勝手に憶測し動かないのです。慎重さも重要ですが、新しくやることは憶測で考えても結果はどうなるか分からないことが多いものです。例えば新製品の市場調査です。その昔電卓が無かった時代に電卓の市場調査をしました。個人向け電卓(6ケタ)はいくらだったら購入しますか、との質問に10,000円以下なら購入という回答が圧倒的だったことがありました。しかしながらそれでは採算に合わないので、その商品を12,800円で売り出しました。市場調査結果より大幅アップの価格でも爆発的に売れました。逆のケースもあります。ある商品で市場調査では20,000円なら購入するという結果が出たので20,000円という価格にしたがほとんど売れなかったというようにです。消費者の実際の購買行動は商品を見て触って価格をどのように感じるかが重要です。実際に売ってみないと分からないことが多いのです。このようにあれこれ考える前にやってみることを重要視すべきです。考えるだけでは何も始まらない、動いてみないと結果が出ないということです。事前準備の慎重さは大切ですが、ある程度の準備ができたらテスト的にトライしてみることです。その結果失敗だったら別の方法を考えてみる。そういう試行錯誤によって正解が出ると思います。筆者の経験に照らし合わせてみるとサラリーマン時代に自社の特約店向けに営業に関する営業情報レターを毎月発行するようにしました。これも考えすぎるタイプの人は「自分みたいな若造が偉そうに思われるのではないか?理解しやすい文章が書けるのか?」と思っていると次のような行動になってしまいます。もう少し経験を積んでから始めよう。文章が上手になってから始めようなどということです。筆者はその時は普通の人の準備が100点とするとまだ50点というような時点で営業情報レターのスタートを切りました。この50点の時点で始めるメリットは営業レターを発行しているうちにその経験自体で文章力が成長しました。さらには自分の経験だけではなく、より多くの本や雑誌を読み情報収集し教養も広がったと思います。さらには特約店さんから「役に立つ情報を感謝しています。あの情報で勇気をもらっています」など感謝の言葉をいただき、筆者の自信にもなりました。現在この文章を書いているのもそのときの経験が生きたと言えます。あのときにスタートしていなければ、その後のビジネス雑誌への連載、自著の出版もなかったと思います。考えるだけではなく、実際に動き出すことは非常に重要な意味があると思います。