さくらニュース 16年 11月号 感謝すると得をする
2016年11月13日 / さくらニュース
得したから感謝ではなく感謝すると得する
世界の宗教家、倫理を説く人、歴史上の有名人など多くの人が感謝の重要性を訴えています。しかしながら、筆者はなぜ感謝することが重要なのかをもっと分かりやすく説明したほうがよいと思っています。よって、その解説をしようと思います。
一般的に「有り難うございます」という感謝の言葉は他人から何か物や言葉、奉仕を受けた場合に使います。つまり、受動的な場合の行動だと思うのです。感謝することが重要なら、積極的に感謝することも重要なのではないでしょうか。
この積極的に感謝するということを述べた人は古今東西非常に少ないように思います。ただ理由もなく「あらゆるものに感謝すべきだ」と説くだけのように思います。前置きはこのぐらいにして具体的に分かりやすく解説しましょう。筆者が「感謝を大切にすると幸福になる」ということを聞いたのは30歳前後でお寺の和尚からでした。その当時、家族で行きつけのB級中華料理店で野菜炒めや餃子が美味しいお店がありました。あるときお店がリフォームし、数日間休業し再オープンしました。その時筆者は和尚の教え通り1500円ぐらいのシクラメンを再開店祝いとして店主に贈りました。挨拶程度の言葉は交わしていましたが、親戚でも知人でもない店主です。「いつも美味しい物をいただいているので感謝とリニューアルオープンの記念です」という言葉を添えて。店主は大変驚いた様子で「いやあ有り難うございます。今回の工事で仕入れ業者や工事関係者の方からは贈り物をいただきましたが、お客様からは初めてです。とても嬉しいです有り難うございます」と。その時はそれだけのやり取りでした。後日家族でその店に行くと店主は私に対して「これは先日のお返しです」と言い、私に準備しておいたギフトを渡してくれました。「どうぞ開けてください」と言われ開けたギフトはデパートの包装紙の有名ブランドのバスタオルなどのセットでした。あえて言いますが5000円以上はするものでした。単純な言い方をすると私が差し上げたプレゼントは1500円ぐらいの物で、いただいた物は5000円以上の物。つまりこのストーリーは「感謝すると得する」ということになります。その後も筆者と店主の関係はさらに親密になりました。このように感謝することは相手に幸福感を与えます。重要なことは積極的に感謝する。言い変えると、いつもの当たり前の行動に感謝すると良いのです。お店に行ってお金を出して物やサービスを受けるような行動は店側が感謝します。このケースはお金を払う側、つまりお客様側が感謝しました。このように考えるといくらでも感謝する機会があります。さらに重要なことは言葉だけでなく、より具体的に感謝することです。このケースはリニューアルオープン時にシクラメンをプレゼントしたことですが、手書きの手紙やハガキにするなどもいいでしょう。