さくらニュース 17年 12月号 夢の実現1
2017年12月4日 / さくらニュース
夢の実現 1
筆者はまだ若いサラリーマンのころ(20歳前後)一大決心をしました。それは25歳までに海外に行って生活しようという夢です。当時はまだ1ドル360円固定の時代でした。1967年ごろの話ですから、旅行を含め海外に行くことは、一般的ではありませんでした。そのような時代ですから一大決心というような言葉で表現してもおかしくないと思います。それも海外旅行ではなくて、生活しようということでした。生活ですから1年以上・なおかつ働くということです。そう決めても具体的に動かないと意味がないことです。まずは会社で海外赴任できれば一番いいわけです。しかし会社が行かせてくれなければ自費でも行こうと思いました。
そこでお金を貯めることにしました。当時月4万円ぐらいの給料だったと思いますが、25%の1万円貯金しました。それから海外生活で必要なことと言えば語学です。それで英会話を習うことにしました。当時週二回で月5000円ぐらいでした。具体的な行動はこの二つでした。この夢の実現は思わぬ形で早いうちにチャンスが来ました。
決心してから一年ほどで、会社が新しく当時戦争中のベトナムで米軍相手にビジネスを展開することになりました。現地赴任については戦地なので、応募制にするとのことでした。その頃のベトナム勤務の給料は国内の約3.5倍でした。現在でいえば国内で25万円だとすれば100万円近い給料です。したがって、応募者は非常に多く、採用予定の約10倍の人数でした。選考基準は米軍相手のビジネスだったので、英語力が中心でした。
しかし、単に収入目当で応募した人は英語力がなく合格しませんでした。筆者は英会話を勉強していたので選考に合格しました。このことから夢の実現に重要だといえることの一つは、夢実現のための準備をしておくということです。
人生には思わぬチャンスが来たりしますが、その時に準備をしていないとその幸運をつかめません。しかし、その幸運はいつ来るか分かりません。それでも頑張っている人にチャンスは来ます。さらに準備している人はそのチャンスを見逃すことはありません。目標を持っていると常に自分の心のアンテナが磨かれるため、その幸運の信号を受信します。さらには準備の過程を楽しむことも重要だと思います。筆者の場合、英会話教室では、同じクラスの一歳上の美人受講者と仲良くなり、FREE TALKの時間で「WOULD YOU GO TO HOTEL WITH ME?」(ホテルに一緒に行きませんか)とユーモアのある会話を楽しんでいましたから、教室のある日が楽しみでした。自分の夢実現のため目標を明確化し準備をしそれを楽しみましょう。