さくらニュース 19年 6月号 千手観音
2019年6月17日 / さくらニュース
千手観音の意味
千手観音とは観音様で手と目もたくさんある仏様です。
この仏様は多くの手と目で我々を見て救ってくださるという教えなのだそうです。仏様でも自分から助かろうという者を助けると言う意味ではキリスト(神は自らたすくるものをたすく)と同じなのではないかと思います。つまり仏様は窮地に陥ったときに努力をして何とかしようとする人を助けようとするのだと思います。
少なくとも順序は努力する人を先に助けようとすると思うのです。ですから、筆者は千手観音の意味はもう一つ積極的なことにあるのではないかと思います。つまり、手法はいくつもあるのですよ、という教えだと思います。
古い仏典を見たらそういう教えがあるかもしれません。この教えは一つのことを成就するためには一つの手法でやってみてダメだったら他の方法でやってみようという考えです。
例えば、自社で扱う違う分野の新商品を売り込もうとする場合に、既存の顧客に直接説明したが、受け入れられないときに、それだけで売れないと決めつけないでいただきたいと思うのです。B2Bビジネス(企業間取引)の場合「相手業界を変えてみる」「企業規模を変えてみる」「販売対象地域を変えてみる」「販売対象層を変えてみる」「販売手法を変えてみる(例 あえて旧式のDM、NET販売、SNS活用、セミナー形式販売)など」「販売ロットを変える」「広告手法を変える」「キャッチコピーを変える」「価格を変える」元々このような手法を部門で話し合い、どの程度の数があるのかを設定しておき、チェックして一つ一つを試してみることをお勧めします。
営業手法のことを例にお伝えしましたが、製造方法、事務作業などの改善手法でも同じことといっていいでしょう。これらの生産性が低いと思ったら、まずは現状分析をし、どのようなことに時間がかかっているか、作業員に質問なり、アンケートで煩雑な工程を聞いてみるのが良いと思います。「器具、冶具を変える」「仕入先の選択を、部門間のコミュニケーション、販売手法以外でも相当数の改善手法があると思います。ビジネスだけではなく「量(数)より質」と言われていますが、質の追求は口で言うほど簡単なことではなく、むしろ「量が質を作る」と言い変えたほうがいいと思います。販売手法の所で出したキャッチコピーの件ですが、広告代理店などでは一つのキャッチコピーを作るのに数百以上のキャッチコピーを作り、その中から選択してCMに載せているのです。数をこなすことは、それだけでも問題点を探すことになるので、筆者の考える千手観音の意味でもあります。