さくらニュース 19年 1月号 発想の転換
2019年1月8日 / さくらニュース
付き合う人を変えると発想が変わる?
とても単純な話ですが、先日友人と温泉に入ったとき、湯温が41℃もあり熱すぎては入れませんでした。しかし、その場所に、露天風呂はその熱い風呂しかなく、熱さだけのためにはあきらめるには残念でした。一方、友人はその風呂に入り「確かに熱いけどゆっくり我慢しながら体を動かさないように入れば気持ちいいよ」と言いました。筆者はそれを聞いて、その通りに入ってみると、何とか入ることができ、少し時間を置きながら出たり入ったり短時間でしたが、熱い、いい温泉を楽しめました。この時筆者が一人だったり、筆者と同じように熱くて入浴できないという友人だと結果としてはその露天風呂を楽しめなかったと思います。
この例は温泉の話でしたが、ビジネスでも同様のことが言えるのではないでしょうか。筆者がサラリーマン時代に営業係長だったころ、営業マネージメントが低迷していたことがありました。その時は全国に営業係長だけで100人ぐらいはいたと思います。筆者はその中で隣県の営業実績がコンスタントに良い係長数人を選んで、営業会議を見学させてもらうことにしました。その見学で気づいたことは、リーダーの個性によってチームはまったく違った雰囲気を醸成しているものなのだということでした。筆者の先輩A氏は非常に明るい性格で、会議の雰囲気も明るく進め、常に前向きでした。会議の見学が終り、彼に質問しました。「とてもいい雰囲気でしたが、営業成績が良くない時でも、あのような明るい雰囲気で営業会議を運営していると思います。そのコツは何ですか」と。そうすると先輩A氏は「いい質問だね」と言いながら次のように答えました。一つはリーダーはいつも明るく振舞っているべきだろう。笑顔で強気の言葉、行動、態度でいること。また、チーム全体の実績が良くないと全部がダメと感じてしまうが、そうではないはずだと思うこと。例えばうちにはメンバーが7人いるが、良くない実績の時でも全員が悪いということは少なく、いい実績のメンバーが一人ぐらいはいるものだ。その人に焦点を当て、成功事例を話してもらうとか、売れている業種は何か。売れている地域はどこか。売れている商品は何か。売れている営業活動や顧客別活動(例 DM,デモ中心、飛び込み、既存客中心、休眠客中心)は何か。とにかく、プラス面を考えるといいんじゃない」という、答。続けて孫子の言葉を紹介されました。「賢者の慮は利害の雑じう」賢い人の考え方は利害(プラス、マイナス)両面から物事を見る。マイナスの状況でもプラスの面はあるはずだから、そこに焦点を当てて考えてみる。ということを教えてもらいました。プラス思考のできる人と付き合うことが重要だと思います。