さくらニュース 21年 5月号 人脈
2021年5月6日 / さくらニュース
やる気ある人と付き合うこと
自社以外の人を知ることは大いにビジネスと人生に役立ちます。サラリーマンは日常で付き合う人の多くは自社内の上司、同僚達だと思います。その社内の空気だけですと違う空気が感じられず、新しい発想は生まれにくいでしょう。例えば、会議の運営、朝礼の方法、日報月報の書式等々、例え同業界でも各社違うものです。異なるものに触れてこそ、知恵が生まれるというものです。
筆者はいろいろな雑誌にコラムを連載しました。長いものは18年もの間、短いのは6か月ほどです。大手ビジネス出版社もあれば、業界紙、地方経済誌の連載もありました。しかしながら、十数年前まで単行本の商業出版(自費出版ではない印税の入る出版)はなく、いつかは単行本を出版したいという野心を持っていました。そのために雑誌に連載していた原稿をためておき、出版の準備をしていました。個人的に大手出版社に名前を知っている知人がいたので、企画書を送って出版の依頼をしました。しかし、知名度がない筆者の著書出版は実現できませんでした。出版したいという野心を持ってから、5-6年たったころ、ある注文住宅販売業の経営者の知人が本を出版したという話を聞きました。筆者は大変驚き、どのように出版にこぎつけたかを質問しました。その詳細は紙面の関係から簡単に紹介します。
インターネットからビジネス系出版社20社ほどを択し、本の企画書をA4版1ページにまとめたものを20社にFAXし、関心があったら返信をもらうというものでした。筆者の場合は2社から反応があり、条件の良い一社に決め、夢が実現しました。他のやる気のある知人の具体的例としては美容院経営者の知人でお客様カードを書いてもらって会員になってもらうと割引するような仕組みを作り、会員になってもらった際の御礼のハガキを書いていました。お店以外の異業種交流会などで名刺交換をしたり、飲み会をした後にも御礼のハガキを書くなどして、一日最低3枚、平均5枚のハガキを書くということを行っていました。筆者がコピー機営業時代にその彼に触発され、筆者もハガキを書くことが習慣になり、毎日3枚以上を目標として営業活動に活用したところ、大いに効果が出て、半期で25%実績がUPしました。この二つの事例はやる気ある他業界の知人からの影響でした。単にいつもの友人との付き合いだけでは新しい発想は出にくいものです。化学反応が出るようなやる気ある人と関係を持つといいと思います。