「2017年01月」の記事

さくらニュース 17年 2月号 仏教2

2017年1月31日 / さくらニュース

仏教からビジネスを学ぶ2 無財の七施

ビジネスではお客様の期待に応えるだけではリピーターや紹介を増やすことはできないといわれています。お客様の期待を超えることが重要です。

例えば、お客様が千円のものを買って千円の価値を得たというのであれば、まったくの等価交換です。それだとお客様は別のお店や会社に行ってもいいわけです。ですから自社・自分で千円以上の価値を提供してこそリピーターや紹介が増えるということになります。しかしながら、コストを増やして千円以上の価値をお客様に提供していては利益の確保が難しくなります。きちんと自社・自分の利益も確保しながらお客様の期待以上の価値を提供すべきです。この問題をどうすればいいでしょうか。ここにも仏教の教えが参考になります。

そこで「無財の七施(施=布施)」という仏教の教えをご紹介します。お金がなくても価値あるサービスができるという教えです。 その七つの布施とは、
①眼施(げんせ) 慈(いつく)しみの眼(まなこ)、優しい目つきですべてに接することです。
②顔施(わがんせ)いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対することです。
③言辞施(ごんじせ)ものやさしい言葉を使うことです。しかし叱るときは厳しく、愛情こもった厳しさが必要である。思いやりのこもった態度と言葉を使うことを言います。
④身施(しんせ)自分の体で奉仕すること。模範的な行動を、身をもって実践することです。人のいやがる仕事でもよろこんで、気持ちよく実行することです。
⑤心施(しんせ)自分以外のものの為に心を配り、心底から共に喜んであげられる、ともに悲しむことが出来る、他人が受けた心のキズを、自分のキズのいたみとして感じとれるようになることです。
⑥床座施(そうざせ)わかり易く云えば、座席を譲(ゆず)ることです。疲れていても、電車の中ではよろこんで席を譲ってあげることを言います。さらには、自分のライバルの為にさえも、自分の地位をゆずっても悔いないでいられること等です。
⑦房舎施(ぼうしゃせ)雨や風をしのぐ所を与えること。たとえば、突然の雨にあった時、自分がズブ濡れになりながらも、相手に雨のかからないようにしてやること、思いやりの心を持ってすべての行動をすることです。

以上の無財の七施を自社の実際のビジネス上でどのように具体的に展開できるかは、自部門のメンバーと検討すれば、より現実的なアイデアがでるのではないでしょうか。ただ、喜ばれないサービスもあるのでお客様の立場になって考えて検討しましょう。

さくらニュース 17年 1月号 仏教

2017年1月26日 / さくらニュース

仏教からビジネスを学ぶ 1

日本人は一般的に無宗教だと言われ、宗教の話題を嫌う傾向にあります。しかし特に仏教は論理的な部分があり科学的にも納得性の高い教えがあります。いいビジネス、よい生き方を探るために仏教から学んでみませんか。世界中で、特にアメリカ人は無宗教の人は教養がないと思そうです。ですから論理的な部分だけでも仏教を学んでみましょう。 良い生き方の基本とされている六波羅蜜(六はらみつ)という考え方をご紹介します。筆者の解釈では人間が良い生き方(悟りを開く)をする方法は六つあるという教えが六波羅蜜です。これらの教えはビジネスにも大いに役立ちます。

(1) 布施波羅蜜 ふせはらみつ。これは他者に良いことをするということです。仏事の際のお布施と同じ文言です。要はお客様や他人に喜ばれる行動を徹底し満足度を上げるということです。まさにビジネスに通じることで、一番重要なことになります。

(2) 持戒波羅蜜じかいはらみつ。これは戒律を持つということで、やってはいけないことを持つということです。仏教の言葉では不殺生戒(ふせっしょうかい)生き物をみだりに殺してはならない。不偸盗戒(ふちゅうとうかい)盗みを犯してはならない。不邪淫戒(ふじゃいんかい)道ならぬ邪淫を犯してはならない。不妄語戒(ふもうごかい)嘘をついてはならない。不飲酒戒(ふおんじゅかい)酒を飲んではならない。などとなっています。ビジネスの持戒では、まさにコンプライアンスということでしょう。

(3) 忍辱波羅蜜にんにくはらみつはいろいろな困難に耐えなさい、という教えです。ビジネスではクレームや理不尽と思える上司の叱咤などに耐えることも重要です。

(4) 精進波羅蜜しょうじんはらみつは努力するということです。ビジネスでは商品開発や販売努力、事務の効率化などの努力のことです。

(5) 禅定波羅蜜ぜんじょうはらみつ。「禅」とは「静かな心」、「不動の心」という意味です。「定」というのは心が落ち着いて動揺しない状態です。ただ、一生懸命に精進するばかりではなく、静かな落ち着いた心で世の中のことをジックリと見る、そして考えることが大切なのです。感情的にならないということにも通じます。

(6) 智慧波羅蜜 ちえはらみつは、別名、般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)です。これは愚痴の心を退治し、迷いを断ち、真理を悟ること。別な言い方をすれば正しい生き方の智慧、よい人材育成の智慧などを持ち実践しようということです。

(まとめ)神仏の教えというと仏様にすがる。

とにかくお経を唱えなさい。など論理的、科学的ではないと思われがちですが、こうしてみると納得性があると思いませんか。ただ、すごく簡略化して解説してありますので、本やNETなどを見てより詳しく勉強してみていただきたいと思います。