「2016年10月12日」の記事

さくらニュース 15年 8月号 習慣

2016年10月12日 / さくらニュース

CDを聞く習慣が能力を作る

 

もう何年も前から書店のビジネス書のコーナーに習慣という本が並び、そのうち何冊かはベストセラーになっているのをご存知でしょうか。

 

例えば「7つの習慣」「早起きで…する習慣」

 

「たった…で…できる習慣」等々です。では、なぜこの習慣が大事なのでしょうか。習慣とは辞書によれば、長い間繰り返し行われていて,そうすることが決まりのようになっている事柄。また繰り返し行うこと。とあります。筆者なりに別な言い方をすれば「それをしなければ気持ち悪い事」と言うことになります。例えば、毎日お風呂に入ること、同様に歯を磨く、洗面するなどです。他にも、日記をつける人は一日の終わりに日記を書くこともそうでしょう。

 

それらの習慣がない人にとってはそれを行っている人は大変な努力家であると思うのではないでしょうか。しかしながら、習慣化している人にとっては、全くと言っていいほど努力とは思っていないことでしょう。筆者のこの文章を読んでいる人のほとんどは前述した毎日の歯磨き、洗面、入浴は習慣になっていることだと思います。それは自分で努力していると感じる事でしょうか、違いますね。ですから、習慣とは努力なしで身に着けられる能力と言うことができるのです。たった一つ重要なことはその習慣を身に着けたいと思う意欲だけです。この意欲を習慣で身に着けられる方法もありますが、それは別の機会にして、いくつかの能力を身につける意外に知られていない習慣をご紹介します。

 

その一例としてお勧めしたいのが、CDを聞く習慣です。例えば、ある人が何かの資格を取りたいと思っているとします。その人は資格を取るために個人の時間をとり、普通は自宅で勉強をするでしょう。しかしこのCDを聞いて勉強する方法は、通勤に電車や車を利用している、あるいは仕事で社用車で配送や営業をしている人にはうってつけです。通勤電車や車を運転しながらCDを聞いて勉強になり能力を身に着けることができるのですから。各資格試験別にその勉強のCDが販売されているものもあります。是非ネットなどで調べてみていただきたいと思います。また、そのような類のCDが販売されていなければ自分で録音するという方法があります。そうすれば録音するために参考書などを音読するという行為そのものが勉強になり、一石二鳥です。資格試験ではなくても一般的なリーダーシップ、ビジネスマナー、営業能力、マーケティング、経営戦略などといった内容のものもあります。書籍に比べるとちょっと高価ですが運転しながら学べるので時間的価値は十分あります。筆者はカセットテープとCDで千本は聞いたと思います。

さくらニュース 15年 7月号 ノーベル賞

2016年10月12日 / さくらニュース

ノーベル賞と日本人

 

昨年、青色ダイオードの発明で日本人の赤崎教授・天野教授・中村教授の3人がノーベル賞を受賞しました。これで日本人の化学・物理学賞関係の受賞者が19人になりました。アジアで化学物理学賞(文学・平和を除外)を受賞したのは日本人だけです。GDPではすでに2位になり大きく発展した中国や家電製品などで日本を追い抜いた感のある韓国ではまだ一人も受賞者を輩出していません。昨年3人の受賞が決まった当時、中国・韓国の両国の国民はNETで「ノーベル賞のことで日本に負けているのは悔しい」「真似ばかりしているから受賞は無理」など残念がっていました。また、彼ら自身の自虐的な意見が多く流れていました。産業製品で中韓の多くの商品が量的には日本製品を凌駕しており、特に中国国民は世界の工場と呼ばれるまでになっているから悔しいのでしょう。ではなぜ、それだけ工業力のある中韓両国は化学物理学賞を受賞していないのでしょうか。多くのマスメディアなどがその理由を次のように伝えています。
・中韓両国は短期間に経済成長を達成させようとするので基礎研究など成果が出るまで長時間かかる分野に投資はできないし、しない。
・家電などは日本のような先進国から専門家を招いて作らせるほうが短時間で結果がでるし経済的にも儲かる。
・また、ノーベル賞は対象になる研究を長期間にわたり徹底的に調査し間違いのない成果を受賞対象にしています。
ですから、その研究成果が出てから受賞までが十数年などという長期になります。よって中韓が経済成長した時期には基礎研究は発展していないということ が考えられます。このように今まで日本は中韓両国にノーベル賞獲得競争にアドバンテージをとってきましたが、「失われた20年」という言葉のようにバブル崩壊の時代あたりから短期間 に成果の出ない基礎研究は教育機関や企業も人・物・金の投資が激減していると言われておりますが、国が今後も化学物理分野に集中投資して継続的にノーベル賞を獲得するような政策 をとって欲しいと思います。こうしたことを個人の人生にあてはめて考えると以下のようなことが言えるのではないかと思います。
○多くのノーベル賞受賞者が言っていますが、自分の好きなことを見つけその研究に没頭する。つまり、自分のライフワーク的な仕事を見つけることが重要。
○長い時間をかけ価値あるテーマを継続して追いかける。中国のオーナー社長たちは儲かるビジネスがあると全く業種が違う分野でもすぐに進出することが多いと言われています。
○テーマが見つかったら、そのことに時間・お金・人脈など個人でも集中的に投資すること。